奨学金なしで大学へ入学し卒業することの無理な家庭が増えた社会

大学に行く時には奨学金を利用する 高度経済成長を謳歌していた昭和40年頃、国立大学の授業料が年間7千円程度であったと記憶しています。従って、猛勉強して国立大学へ入り、奨学金なしでも大学を卒業できた人も多かったはずです。しかしながら、その後、国立大学の授業料も随分と高くなり、最近は私立大学の授業料に近づくほどになりました。また一方で、失われた20年の間に働く者の賃金は良くても横ばいであり、中には、非正規雇用で働けば家族を養う余裕が出ないほどなので、子供が大学へ進学しようとすれば奨学金をもらわなければ無理な家庭が大幅に増えたのです。

更に、やっと奨学金とアルバイトで卒業しても収入が十分に得られるとは限らないために卒業後、返済したくてもその余裕がなかったり、滞る人が増えているようです。その9割が日本学生支援機構の奨学金のようですが、未返済額は1千億円に達する程だとの報道もあります。非正規雇用者が働く者の4割に近づくほどの雇用環境が現実ですから、親が非正規雇用であれば子供は奨学金なしでは大学に進学できず、また、本人が卒業後に非正規雇用で働けば返済すべき奨学金を返済する余裕のないことが当たり前のようになった社会です。このような状況を放置しておけば、教育格差の拡大することと返済の滞りが増加することが明らかです。国の改善対策が待たれます。


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